自社製品一覧
Original Products
研究と製造の現場に、“技術で応える装置づくり”。
高精度・高信頼を追求するホーユーテックの自社ブランド製品。
無脈流微流量高圧ポンプ(HP-5000)
μℓ単位の送液を「脈動ゼロ」で。
― 超精密分析を支える微流体ポンプシステム ―
■ 製品概要

HP-5000は、ICP-MSやLC-MSなどの分析装置向けに開発された無脈流・高圧対応型微流量ポンプです。
一般的なシリンジ方式に比べ、流体の脈動を極限まで抑え、長時間にわたる安定した微量送液を実現します。
「無脈流・高圧・長寿命」という3要素を両立し、分析精度の安定化に貢献します。
■ 主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 送液方式 | 無脈流型ピストン方式(シリン径 10mm) |
| 流量範囲 | 0.1〜5000 μL/min |
| 最大吐出圧力 | 20 MPa |
| 送液精度 | ±3% (定常流条件時) |
| 制御方式 | デジタル制御/外部制御(RS-232C対応) |
| 使用液体 | 水系/有機溶媒系(耐薬仕様あり) |
| 寸法・重量 | 約150W × 470H × 415D mm/約15Kg |
| 電源 | AC100V ±10%、50/60Hz |
| 使用環境 | 10〜40℃、湿度80%以下(結露なきこと) |
■ 特徴
- 無脈流構造により分析精度を損なわない安定送液
- 高圧対応で高粘度・高抵抗チューブ系にも使用可能
- 耐溶媒設計により多種液体に対応
- 自動初期化/異常検知機能搭載
■ 主な用途
- ICP-MS/LC-MS分析前処理
- 高精度滴定・試薬添加システム
- マイクロリアクター実験・分離試験装置
■ 納入実績
製薬・化学メーカー研究所、大学分析センター、OEM分析装置メーカーなど
(OEMモデルとして研究機関へ供給中)
微定量シリンジポンプ(SPシリーズ)
シンプル × 正確 × コンパクト。
ラボに“ちょうどいい”定量送液ポンプ。
■ 製品概要
SPシリーズは、研究室・大学・検査機関などの定量送液用途に向けて開発されたベーシックタイプのシリンジポンプです。
流体の安定送液・逆転駆動・外部通信制御など、実験現場で求められる基本機能を搭載。
OEM用途にも適した小型・高耐久設計です。

■ 主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 駆動方式 | ステッピングモーター駆動 |
| 対応シリンジ容量 | (任意選択)10ml,5ml,2.5ml,1ml,500µl,250µl(6種類) 250µl~10ml |
| 流量範囲 | 10μL/min〜100mL/min |
| 送液精度 | ±1.0%以内 |
| 制御モード | 定速・定量・繰返し駆動/逆転制御対応 |
| 外部通信 | RS-232C、USB制御対応 |
| 外形寸法 | 61W × 234H × 153D mm |
| 電源 | AC100V ±10%、50/60Hz |
| 本体材質 | アルミ/ステンレスフレーム構造 |
■ 特徴
- 定量/定速/往復運転など多様な実験モード
- シンプルな構造でメンテナンス容易
- コンパクト設計により省スペース設置可能
- 通信制御による自動化ライン連携が容易
■ 主な用途
- 滴定実験・試薬添加・化学反応制御
- 細胞培養・バイオ実験の送液制御
- 分析装置への組込み(OEM供給)
■ 納入実績
理化学研究所・国立大学法人・民間分析メーカーへの多数納入
蛋白質結晶化観察装置(CS-2000)
変化する結晶を、確実に記録する。
長期・高精度の観察を自動化した結晶観察を記録可能な装置。
■ 製品概要

CS-2000は、蛋白質や酵素などの結晶化過程を自動観察できる装置です。
恒温・恒湿制御環境下での長期観察を可能とし、研究者の負担を軽減。
多チャンネル観察や時間経過データ解析にも対応します。
■ 主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 観察方式 | CMOSカメラ130万画素 |
| 観察倍率 | 画像倍率 90倍(15インチモニター) |
| 撮影方式 | 自動タイムラプス撮影 |
| データ管理 | 画像自動保存 |
| 試料数 | 最大96ウェル対応(他マイクロプレート互換 SBS規格プレーに対応 |
| 外形寸法 | 350W 450D 550H mm |
| 電源 | AC100V ±10%、50/60Hz |
■ 特徴
- 長期安定観察を実現する高精度環境制御
- 研究テーマごとに条件設定を保存可能
- データ自動管理
- 低温環境(4度)にも設置可能
■ 主な用途
- 蛋白質・結晶材料・新素材の結晶成長観察
- 製薬・大学研究・学会発表用データ取得
■ 納入実績
東京大学・近畿大学・製薬企業研究部門 ほか多数
フィルム基板自動洗浄機
リールロールを設置“全自動洗浄”。
微細加工を支える精密ノズル制御技術。
■ 製品概要

FPC基板・薄膜フィルム・光学シートなど、微細な部品表面の洗浄・乾燥を自動化するシステムです。
ノズル位置制御+搬送ロボットを組み合わせ、人の手によるバラツキをゼロ化。
洗浄〜乾燥・巻取りまでを一貫処理し、生産効率と品質安定を両立します。
■ 主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 対象ワーク | FPC、削除、光学フィルム、セラミック基板など |
| 洗浄方式 | 高圧スプレー+超音波併用 |
| 搬送方式 | 自動搬送ロボット(ロール〜シート対応) |
| 乾燥方式 | ホットエア+吸引乾燥ユニット |
| 洗浄圧力 | 0.1〜0.5MPa可変(不純物条件に対応) |
| 処理能力 | 3m可変/分(ワークサイズによる) |
| 外形寸法 | カスタム仕様(標準:3,000W × 1,800H × 1,000D mm) |
| 電源/エア | AC200V 3φ、0.5MPaクリーンエア供給 |
| 制御方式 | PLC制御/タッチパネル操作/自動モニタ機能付き |
※上記仕様は制作事例です。ユーザー仕様にもとづき、設計製作をお請けいたします。
■ 特徴
- 洗浄・乾燥を自動ライン化、作業効率を向上
- 微粒子・油分・薬品残留を高除去率で処理
- 部品ごとに最適洗浄プログラム登録可能
- クリーンルーム対応モデルあり
■ 主な用途による洗浄装置
- 電子部品製造・検査ライン
- 光学フィルム加工・コーティング前処理
- 精密金属部品の脱脂・除塵処理
■ 導入効果
- 洗浄品質の安定化
- 人員コスト削減・作業効率化
- 装置間の自動搬送連携による省力化ライン構築
オープンカラム全自動分離装置「COLUMNSPIDER」
手作業でしかできなかった“カラム分離”を、正確に・安全に・自動で。
元素分析の前処理を革新する、自動カラム分離システム。
■ 製品概要

「COLUMNSPIDER」は、オープンカラム法による試料分離を完全自動化した分離装置です。
従来は熟練者の手作業に頼っていた前処理工程を、
正確な流量制御と多チャンネル独立制御によって再現性と効率を両立しました。
地球化学・環境化学・同位体分析など、微量成分の分離精度を求められる研究現場で、
分析結果の信頼性を根本から支える一台です。
■ 主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 処理方式 | オープンカラム法(重力式流下)自動制御 |
| 試料本数 | 最大12試料同時分離(標準仕様) |
| 制御方式 | PLC制御+独立バルブユニット(個別流路制御) |
| 流量制御精度 | ±1.5%以内(温度補正機構付) |
| 薬液切替 | 自動バルブ切替/液漏れ検知機構搭載 |
| 安全機構 | オーバーフロー防止・廃液監視アラート |
| 外形寸法 | 600W × 900H × 400D mm(標準) |
| 電源 | AC100V 50/60Hz、消費電力 約150W |
| 材質構成 | 耐酸・耐腐食素材(PTFE・PEEK・SUS316混構成) |
■ 特徴
- 分離工程の完全自動化:流量・時間・切替を統合制御し、試料間のばらつきを低減
- 最大12試料の同時処理で作業効率を大幅向上
- 温度補正付き流量制御により長時間の安定稼働を実現
- 安全対策機構(液漏検知・オーバーフロー防止)を標準搭載
- ログ管理・データ保存機能により実験記録のトレーサビリティを確保
- 地球化学・環境化学分野での元素分離・同位体分析前処理
- ICP-MS・IC・AA分析向けサンプル前処理
- 医薬・材料研究における試薬分離・精製工程
- 大学・研究機関での自動分析実験ライン構築
(国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)
総括メッセージ
ホーユーテックの装置開発は、「お客様の課題から始まる」ものづくりです。
現場で求められる“精度・再現性・スピード”を、構想段階から共に設計し、
「交換ではなく、直す」「あきらめずに試す」を支える機器を開発しています。
技術の信頼は、試行の積み重ねから生まれます。
製品に関する技術資料や導入事例は、こちらからお問い合わせください。
技術開発実績・共同研究成果
R&D Results and Partnerships
ホーユーテックは、装置メーカーとしての枠を超え、
大学・研究機関・素材メーカーなどとの共同研究を通じて、
新しい技術・製品・素材の社会実装に取り組んでいます。
ここでは、近年手がけた代表的な3つの開発成果をご紹介します。
それぞれのプロジェクトには、“課題を共に考える開発姿勢”が息づいています。

1.セルイーズ(遺伝子抽出試薬)
共同先:化学メーカー

開発背景

遺伝子解析の現場では、DNA/RNA抽出の作業効率・再現性が課題でした。
特に試薬の純度と操作の簡便さの両立が難しく、手作業による誤差や作業時間の長さが研究進行のボトルネックになっていました。
化学メーカーとの共同プロジェクトでは、ホーユーテックが試薬の分注・攪拌・抽出プロセスの自動化機構を担当。
薬の性能を最大限に引き出す機構設計を行いました。
技術的成果

微量精密送液システム:μℓレベルでの均一分注を実現

多段階混合・抽出プロセスの自動化

クロスコンタミ防止構造(特許出願済)

使い捨てチップ対応カートリッジ構造
効果・実用化ポイント

手動操作比で抽出時間を約60%短縮

試薬消費量を約20%短縮

抽出精度・再現性の向上(変動率±2%以内)
コメント(開発者より)

「既存の自動抽出機では再現できなかった“抽出純度”を、機構面から支えるための制御技術に挑みました。」
ホーユーテック 開発部
2.バイオプラ(生分解性プラスチック開発)
共同先:専門商社

開発背景

環境負荷低減を目的に、植物由来樹脂を主原料とする生分解性プラスチックの実用化が進む中で、
素材そのものの特性差による成形ムラや機械的強度のばらつきが課題でした。
ホーユーテックは、専門商社と共同で、
素材特性を定量的に把握するための加工評価・物性測定用装置を開発。
試作樹脂の流動性・温度特性・分解挙動の分析を自動化しました。
技術的成果

バイオ樹脂用加熱押出試験ユニットの設計・製作

温度プロファイル制御(±0.2℃精度)による分解過程解析

高粘度材料向けトルク制御システムを独自開発

リアルタイム粘度モニタリング+記録機能搭載
効果・実用化ポイント

従来の樹脂押出試験機比で測定誤差を1/3に低減

材料ロット間の比較再現性を大幅に向上

新素材開発サイクルの短縮(1テーマあたり1/2の期間に)
コメント(技術担当より)

「“環境にやさしい”を“扱いやすい素材”に変えるための装置。
研究だけでなく量産評価にも繋がる技術基盤になりました。」
3.線虫チップ(マイクロチップ解析装置)
共同先:国立研究開発法人

開発背景

線虫(C. elegans)は、環境毒性試験や神経研究において有用なモデル生物です。
しかし、従来の観察は顕微鏡下での手動操作が中心であり、
動体の行動変化を定量化することが難しいという課題がありました。
農研機構との共同研究では、
線虫を微細流路内で自動的に制御・観察するマイクロチップ解析システムを開発しました。
技術的成果

PDMSマイクロチップ+マイクロ流体制御構造を独自設計

線虫の行動データをAI解析可能な画像取得システムを構築

温度・照明・流体制御を統合した統合チップユニット

チップ交換式構造により高スループット測定が可能
効果・実用化ポイント

行動解析の自動化・数値化(1サンプルあたり解析時間1/10)

人為的誤差の排除による再現性向上

薬剤応答・毒性影響のスクリーニングに活用
コメント(研究担当より)

「生物を“個体単位で観察する”から“データとして解析する”へ。
チップ化によって、線虫研究は新しい段階に入りました。」
